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自分のペースで
学校ではよく「今日この時間で提出です」といって、
締め切りを示すことがあります。
時間内に提出できたかどうかを
評価の基準に置く先生もいらっしゃるようです。
提出期限を守るということは社会生活において
非常に大切です。
しかし、図工においては、3分でかけ算何問解けたか、、という
大量にたくさんのことができることや
提出期限を守らせる仕事を目指すわけではなく、
深い表現を行うことが目的なので、
自分の時間をたっぷり使って
妥協せずに制作してほしいという思いがあります。
アートは思いついたときに描いていたにすぎません。
小さい子供が落書き帳にバー―っと絵を描いていたり、
地面に足で好き放題絵を描いていたり、、というのをご覧いただけたらわかるかと思います。
あれこそ、アートの時間、図工の時間です。
本来は区切ることのないアート活動ですが、
学校で扱う時間となると
区切らざるを得ません。
そこで、今から始めましょうと一斉スタートで課題をやってもらいますが、
一人ひとりぜんぜん違う思いで活動をします。
それに、音楽と違って
個別の活動ですから、時間差が出て当たり前です。
早くできるより、時間をかけてしっかりつくるのがいいというのでもありません。
逆に早くできればいいというわけでもありません。
時間は関係ありません。
「表現」することが目的です。
丁寧なお子さん、こだわるお子さんなどは、時間がかかりがちです。
そういうお子さんに対して、
ほかの子供たちが早く終わっているからと言って、
焦らせる必要はありません。
集中して「表現」しているのですから。
周り中、みんな終わっている中
一人で制作しているのも不安だと思うので、
「ゆっくりでいいよ」と言っています。
遅れた分は、
休み時間や次の授業の時に適宜制作してもらうことが多いです。
また、遅いお子さんの中には、
のんべんだらりと他に気持ちがいってしまって、
集中できないでいるタイプもあります。。
しかし、そういうお子さんは
表現したいことや表現方法が本当にわからなくて
自信がないケースが多いです。
提出期限を迫られて、あわてて
適当な作品を出すだけ出す、という形になっても
なんら意味がありません。
そういったお子さんにはサポートが必要です。
一つひとつ「この作品のテーマは朝昼晩いつ?」
「テーマにあう色は○と△どちらかな?」
選択肢を与えたりしながら、
「どうしたいか」心の声を聞いて、
表現したい方向が決まったらそれを表すための
必要な技術を伝えます。
自信がないし、やり方もわからないでいるため、
こと細かに詳細の手順を伝えます。
手取り足取りのサポートが必要なケースもあります。
手取り足取りであっても、
できた時や
なんとか一生懸命やっている時に、
すかさず、しっかり「あなたは頑張ったね!ここがいいね!」と活動を認め、
「できるんだ!」「最後までやったんだ!」「この作品も悪くはないな。」
という気持ちをもってもらいます。
集中できないお子さんは、その性格や背景がありますから、
どこまでできるか、どこでつまずくのか、どこが課題か、といったことを
担任の先生などと話して、
本人にとって無理なく、やりがいのある課題を示せるよう
対応を考えていくことも重要です。
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