マインドを変えるといっている講座のやり方、
主に2種類のやり方に分けることができます。
　
インプット型とアウトプット型です。
①インプット型
インプット型は先生のレクチャーを聞いたり、教本を読んだりして
それを実行するといいですよ、というスタイルです。
親を尊敬しましょう、夫にやさしい声をかけましょう
夫婦仲良くしましょう、感謝の心が大切です、次元を高くしましょう、といったものです。

私はインプット型の講座を受けたことがあります。
その時「あなたは感謝が足りない」と言われましたが、
私にしてみれば感謝はしているつもりでした。
「先生の言っている感謝はどうやってやるのですか？」と先生に聞きましたが、
「やるのよ」とだけ言われ、
何をどうすればよいのか、全くわからなかったのです。
　
先生から「感謝しなさい」と言われただけで
感謝の気持ちがあふれてくるものではありません。
心の奥を改善しない限り、心からの感謝はできないのです。

インプット型の講座でも
「この講座を受けてお金がたくさん引き寄せられた！」と
成功体験を語っている人がいます。
体験を語っている人はある程度心の状態が安定している人や、他の講座を併用して受けた人が、その良好な心を形にあらわす行動をとることで成果が出るのだと思います。

また、インプット型は非常に危険です。
なぜなら、本音をいうことができないからです。
親が嫌いなのに、嫌いと言えない。
今つらいのに、つらいと言えない。
感謝しましょう、プラスの言葉を言いましょう、そういったことの中で、
本当の心の苦しみ、悩みに蓋をすることになるからです。
　
先生の言われる通りやっている人はいい人のように見えますが、逆です。
いい人を演じているにすぎません。
　
やればやるほど、悩みや不快な気持ちがあるのにないことにして、
自分でない、いい人を演じることになり、
余計に心を苦しめることになっていきます。

もちろん、つらい苦しいとばかり言わせて、そのまま放置したままでは気分が悪いままですからよくありません。
私が手伝っている心の学校では、その本音を人生の大切な宝、愛に転換させています。

そもそもポジティブもネガティブもなく、そんな判断はいらないはずで、
目の前をこの一瞬に集中して一生懸命生きる次元にいきたいものです。

ここを間違って本当に思っていることを言わせないマインド講座が多くみられます。
私はそれは大きな問題だと思っています。

　　
②アウトプット型
次にアウトプット型ですが、自ら気づいていくもので、体験を通して心の変化の体感を得られるスタイルです。
　
講座を受けることによって
「かつてこういう環境にいたから、いつも無意識に不安を大きく感じるようになっていたのだ」といったように自ら気づき、心の癖をやめることができた時、大きく前進します。
また、敵だと思っていた親の態度が、本当は愛からきていたものだったと気づくことで
親への不信感が親への感謝に変わり、精神状態が安定し、次元が上がることもおおくあります。
自分の価値観の誤りに気づくことで、世界がまるきり変わったように見えることもたくさんあります。
　
アウトプットの過程を経ずして、次元を上げるためにいくら「ありがとう」と言っても心の表面や見せかけを変えたにすぎず、その内側は次元上昇どころか、幼稚な精神状態を続けることになりかねません。
したがって、同じマインド講座だと謳っていても、
同じ「感謝」「愛」といったことを強調していても、
取り組み方のスタイルで効果や結果の方向と量と質は大きく異なるのです。

心の講座はかなり遅れているもの、心の改善とは程遠いもの、
間違ったものも多く存在しています。

そのため、効果的なアプローチにたどりつけずに、「精神疾患は治らない」
「自分はそもそもうつ病人生でそんなものだ」とあきらめている人もいます。
ご自分の可能性を閉ざされていて、残念でしかありません。
　
効果を発揮し、大きく改善する講座や方法は必ずあります。

自分の心のど真ん中と真剣に向き合うことを選んだ時、成長するとともに心は楽になっていきますから、人生をあきらめないでほしいと思います。

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