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精神病名とセルフイメージとの関係
捻挫、骨折、腰痛、
あるいは肺炎、胃腸炎、貧血、アレルギー体質、
色々な病名、けが名があり、
その病名を知ることは、
自分の異常が何かを知って、現状や治療の方向がわかり、明確になるという意味合いがあります。
しかし、
精神疾患の病名を告げられる場合、またその意味あいは異なってきます。
病名を教わると、セルフイメージを大きく低下させることがあります。
不安を抱えて精神科に行くの人の中には、
パニックを起こしたり叫んだりする人がいるからか、、
《精神病になる人=おかしい人、異常な人》という刷り込みが世間全般に漂っているように思います。
したがって、頭がもうろうとして社会生活もままならず、
ぼんやりした毎日の自分に、
もっともらしい精神病の名前をつけられると
残念に思うと同時にしっくりきて、
自分は特別ダメな人格というレッテルをピタッとはられた感じになります。
病名をつけられることで、
一般とは特別違う人、平均より人間的に下である、
精神のおかしな人、変な人、といったように
自分のイメージを固定化してしまいます。
私は精神的にダメだから、、という理由もつけながら生きていき、
仕事ができなくても、人からおかしく思われても、
自分は精神病でダメな人だからしょうがない、それでいいや、、
と完全に思い込み、
自分へのあきらめの気持ちでいます。
うまくできなくても、だらしなくても、
自分はこの程度のレベルなのだから、、というところで落ち着き、
自分がダメ⇒やることなすことだめ⇒さらに自分がダメと思い込む⇒体調も姿勢も悪くなっていく
という悪循環に陥っています。
私が完全にそうでした。
私は名前を7個ほどつけられ、覚えていない病名もあるくらいです。
行く先々の病院で、違う病名を言われてきました。
●起立性調節障害
●うつ病
●躁うつ病
●統合失調症
●適応障害・・・
たくさんつけられればつけられるほど、
人間的にダメだというあきらめの気持ちが増大し、
自信のかけらもみじんも一切ありません。
マイナス1000万以上くらいの自信のなさでした。
どちらかというと、「自分は絶対におかしい」という自信があるという感じです。
しかしこれらすべては、精神病名を使って
自分ができない劣等生だという人生の演技を
長年やってきただけにすぎません。
精神症状の病名を聞くと、
何か特別難しい病気のように感じますが、
そんなことはありません。
自分の感情に振り回されているだけであり、
過剰に反応する心に、はまり込まなければ、
心を管理できれば、病気でも何でもありません。
アレクサンダーテクニークの教室では
問題を抱える本人がうつ病だとか何病だとか問われたり、
その病名によって教師の対策や対応が変わったりすることはありません。
私が、どれだけおかしな言動をしていても、
ただただ私自身を尊重してくれ、私の絡まった心の状態を一つ一つひも解いてくれました。
そこから私の不安感や否定的な自分への考え方は軽減していきました。
心の学校もそうです。
部屋を片付けられない人を病気あつかいする人はいません。
調べたところ、その病名もありません。
「掃除できない症」と病名をつけて
薬をもらって解決していくことは誰もしません。
片付けや掃除ができない人は、こんまりさんのような掃除のコンサルさんに掃除や片付けの仕方を教わってきれいにしていきます。
心の症状も、心の状態がぐちゃぐちゃになって本人もわけがわからなくなっているので、
整理整頓することが必要なのです。
そのやり方を教わって自分の心を整理整頓すれば、楽になるのです。
病院は薬を出したり、診断書を書いたりする役割があり、
症状の区別のために病名が必要な面もあります。
そして薬を飲んでいる時には、
症状が減って日常生活が楽になることもあります。
しかし、根本から本当に心の状態をよくしたいと思うのであれば、
心の掃除をする必要があります。
「不安症」「パニック症」と言われて、
ダメな人間だと言っている場合ではないのです。
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